洋菓子やカフェ、「食の業界」を目指す人の必要資格、重要資格まとめ

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洋菓子やパン、調理、カフェ業界などを目指す人にとって必要な資格、重要な資格があります。資格は能力やキャリアの証明であり、それぞれの職業に就くために必須のものや、持っていると就職やキャリアアップに有利になるものなど、実にさまざまです。 それでは、「食の業界」の資格について、その概要と取得方法、受験内容などについて1つずつ解説していきましょう。

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調理師免許

調理師、つまり料理やお菓子など食べ物を調理して作る人の能力を認定する国家資格です。給食施設などには「調理師を置くことが望ましい」とされているため、こうした施設では最低限1人以上の有資格者を置くことが事実上のルールとなっています。

調理師免許の取得方法

調理師免許は国家資格なので、国家試験を受験して合格すれば取得することができます。ただし国家試験を受験するためには2年以上の実務経験が必要になるため、有資格者の多くは国が認める調理師養成施設(専門学校のことです)を卒業し、国家試験免除という優遇を活用して資格を取得しています。

調理師免許の受験内容

調理師免許の受験科目は衛生法規、食文化概論、栄養学、公衆衛生学などといったように、衛生に関連する法律と栄養学が基礎となって成り立っています。調理師免許という名称ですが、調理技術よりも衛生管理や栄養学に重点が置かれているところが特徴です。

製菓衛生師免許

製菓衛生師法という法律が根拠となる国家資格です。調理師免許は調理全般の資格であるのに対し、製菓業界の資格と考えると分かりやすいと思います。

製菓衛生師免許の取得方法

国が認定している専門学校などを卒業するか、もしくは製菓業界で2年以上の実務経験があると受験資格が得られます。資格試験自体はそれほど難しくはなく、毎年70%以上の人が合格しています。

製菓衛生師免許の受験内容

製菓衛生師の資格試験では、衛生法規、公衆衛生学、食品学、食品衛生学、栄養学、製菓理論及び実技が受験内容となります。食べ物を扱うので衛生面での科目が多い中で、製菓技術の実技試験があるところが特徴的です。

食品衛生責任者 ※大阪キャリナリーにて取得可能

飲食店や製菓店など、食べ物を扱う職場では必ず置かなければならない責任者です。名称の通り衛生管理に関する責任を負う立場の人で、食品衛生責任者を選任しなければ保健所からの営業許可が下りません。

食品衛生責任者資格の取得方法

食品衛生責任者は受験によって得られる資格ではなく、すでに調理師免許や製菓衛生師免許を持っている人であれば、特に受験をすることなくなることができます。 こうした資格を持っていない人については、都道府県で開催されている講習会を受講し、それを修了することで資格が得られます。

食品衛生責任者の受験内容

食品衛生責任者は受験によって取得する資格ではなく、講習を受講することで取得可能です。

栄養士

栄養士は栄養士法という法律にもとづいて給食施設において栄養指導を行うための国家資格です。主な活躍の場は学校や病院、福祉施設といった給食施設があるところで、専門的な栄養の知識にもとづく給食の提供と栄養指導が主な業務です。

栄養士資格の取得方法

大学や短大、専門学校など栄養士養成施設を卒業することで自動的に取得が可能です。こうした養成施設での栄養士養成課程は最短で2年間となっており、これを修了、卒業することで国家試験なしで取得できます。

栄養士資格の受験内容

栄養士資格は受験によって取得するものではなく、栄養士養成課程を修了、卒業することで自動的に取得可能です。

管理栄養士

栄養士の資格をさらにステップアップして、より難易度と社会的な役割が大きいとされているのが、管理栄養士です。大きな違いは、給食施設といっても病院など「病気やケガの状態にある人」を対象に専門的な栄養指導ができることです。NSTといって医師や看護師、薬剤師などとチームを組んで医療に取り組む場合に栄養サポートの中心的な立場を担います。職業としての専門性が高い分、資格の難易度も高くなります。

管理栄養士資格の取得方法

大学や専門学校などで受講することができる管理栄養士養成課程は、4年制です。4年間で知識を学び、4年後に管理栄養士の国家試験を受験し、この試験に合格した人が管理栄養士の資格を取得できます。 国家試験の合格率は6割程度なので決して低くはありませんが、不合格となった場合は翌年以降も繰り返して受験することができます。

管理栄養士資格の受験内容

管理栄養士が求められているのが医療現場での活躍です。それにちなんで人体の構造や機能、食べ物と健康の関係、各種栄養学などが幅広く受験科目となります。満点は200点で、120点以上の得点が合格ラインです。

まとめ

「食の業界」を目指す人が関わる可能性のある資格について、1つずつ解説してきました。ご自身にとってどれが必要なのか、どれがあると有利になるのかがお分かりいただけましたか?まずは、どんな資格があるのかを知って将来のキャリアデザインに役立ててください。

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