業界で活躍する先輩・企業

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卒業生サポート

ステップアップの為の転職や、新たなポジションを任された際に練習するための施設利用など、卒業後も1人ひとりをしつかりパックアップしています。

転職サポート

キャリアアップのための転職相談・求人紹介を行っています。

キャリアセンターには、企業様から、卒業生向けの求人情報を多くいただきます。卒業生一人ひとりにあった求人情報を提供しています。

卒業生施設利用

自主練習ができるよう実習室を開放しています。

就職後も、ケーキ・料理の練習や、ラテアートの反復練習など様々な自主練習が可能。卒業後のスキルアップもサポート体制は万全です。

インタビュー

今西さん(2016年卒業)

株式会社桜珈琲 美原店店長

在学時から、エスプレッソ部門でコンテストに出場し続けています。1年生で初出場したきっかけは、コンテストに向けて頑張る先輩の姿に憧れて。でもいざ本番になると緊張で頭が真っ白になりました。悔しくて「また頑張ろう!」という思いがモチベーションになっています。桜珈琲では、そんな私を見てコンテストを一緒に目指す仲間もできました。彼らへの指導も担当させていただき、伝える事の難しさを感じています。そんな私の励みは、やはりお客様です。異動先の店舗まで「やはり今西さんでなければ」と会いに来てくださる方までいるんですょ。そこまで信頼頂けるのは、学校でしっかり得た知識のおかげです。
夢はワーキングホリデーで、カフェ文化先進国の豪州で学ぶ事や、キッチンカーで巡りながらいろんな人にカフェの提供をする事です。

安井さん(2018年卒業)

Mia Via

今は、人形の形のウェディングケーキも担当しています。忙しい式場なので、時間内に必要数のケーキが作れるようにならなければ、次の段階を学べません。ウェディングケーキは一生に一度のシーンで使われるケーキです。何度も練習するのはもちろんのこと、学生時代たくさんのシェフから学んだ手法から、状況に合ったものを選び、効率を上げています。この世界に入るきっかけの一つが、母と一緒にケーキを作ったことなので、完成したウェディングケーキの写真を母に見てもらうことも。
入学前からブライダルを志望しており、就職担当の先生の紹介で選んだ職場ですが、人間関係が良くて感謝しています。
業務でパソコンを使用するときなど、せっかくパソコンを学べたのだから、もっと知識をつけておけば良かったと思います。是非、座学も大事にしてください。

藤井さん(2020年卒業)

SoLiLite

今の職場であるソリリテの橋本シェフが授業に来て下さり、その時教えて頂いたブラウニーは、チョコ感も食感も初めてのおいしさでした。実は今では私がブラウニーを担当させて頂いています。チョコは少し温度が違うだけで状態が変わるので難しいけれど、ステップアップしている実感があり、子どもの頃一緒にお菓子作りをした母に、来年は誕生日ケーキを贈るつもりです。シェフから「自分自身のファンを増やしなさい」と指導されており、笑顔の接客はもちろん、インスタグラムでも交流を広げています。在庫補充や声かけなど、授業の中で何気なく聞いていたことが、今とても役に立っています。みなさんも先生の仰ること全て大事にしてください。また、気になるお店があれば、時間のある学生時代に訪問しておく方が後悔しません。

山下さん(2020年卒業)

de tout painduce(デ・トゥット・パンデュース) エキマルシェ大阪店

パンの棚がかぼちゃの黄やトマトの赤、抹茶の緑でカラフルだとワクワクします。お客さまを楽しませたい。それがデトゥットパンデュースに入った動機です。毎日100種類ほどのパンを焼くので、まさに分刻みの忙しさですが「よし!今日は、昨日より1分早く成型できたぞ」と、自分の成長を感じられるのが面白いです。 初めての調理は、姉からバレンタイン用のお菓子作りを頼まれた12歳の頃。初挑戦でしたが喜ばれたのが嬉しくて、高校も調理科へ進みました。キャリナリーの魅力は、なんといっても大勢の外部講師です。現場の知識や心構え、人としての在り方などたくさん学びました。今後はジャムやスイーツ、料理を勉強してパンとのコーディネートを提案してみたいです。将来は故郷の鳥取県米子市で、季節の地元野菜を使ったパンの店を出すのが夢です。

渡部さん(2019年卒業)

株式会社トランジットジェネラルオフィス

ホールの仕事がしたくてこの会社を選びました。和食やカフェなどさまざまなお店をプロデュースしており、異動のたびにお客様の層が変わるので、いろいろな体験ができるのが楽しいです。 学校でしっかり勉強したラテアートを、お客様のリクエストを受けて描く事もあり、描いたラテアートをお客様に「可愛い」と喜んで頂けると、幸せな気持ちになります。また、今の職場であるアイスクリーム店には多種のフレーバーがあるので「お薦めを教えて」と言われることがあり、選んだアイスに満足頂けると嬉しくなります。在学中に経験した、商品を考えて提供するまでの流れを体験できるワンディショップの授業は、商品開発に役立っています。今はアシスタントマネージャーですが、頑張ってマネージャーになり、新店舗の開発にも取り組みたいです。

卒業生インタビュー×リシャール・ルデュ氏

多くのファンが憧れるパティスリーが
独創的なスイーツを生み出し続ける秘密

ペーアッシュ パリ ジャポン株式会社

1998年、東京赤坂のホテルニューオータニに世界一号店となる「ピエール・エルメ・パリ」を出店。
多くのスイーツファンから絶賛を浴びる同社は、既成概念に囚われないパティスリー界の枠組みを超えた“ 次世代のパティスリー” へと進化し、
発展を続けている。

Interviewee

リシャール・ルデュ氏

滋慶学園COMグループ名誉教育顧問
ピエール・エルメ・パリ アジア支部代表
ペーアッシュ パリ ジャポン代表取締役社長

フランス・クレモンフェラン生まれ。15歳から地元のレストランに入り’89年より菓子店で基礎を学ぶ。’92年「ピエール・ガニェール」で料理人として働き、同レストランでパティシエに転向。’95年「フォション」でピエール・エルメ氏と出会い、’97年ピエール・エルメ氏がコンサルタントを務める「ラデュレ」のシェフパティシエに就任。’98年にホテルニューオータニでの「ピエール・エルメ・パリ」の立ち上げに際して来日。以来、日本での統括シェフパティシエを経て、日本代表とアジア支部代表を務める。

Interviewer

  • 藤田 晶子さん

    ぺーアッシュ パリ ジャポン株式会社
    ピエール・エルメ・パリ
    【コース】パティシエ&ショコラティエ
    【卒業年】2021年3月

  • 岸本 真琴さん

    ぺーアッシュ パリ ジャポン株式会社
    ピエール・エルメ・パリ
    【コース】パティシエ&ショコラティエ
    【卒業年】2021年3月

  • 坂本 美菜子さん

    株式会社ロイヤルホテル
    リーガロイヤルホテル(大阪)
    レストランシャンボール
    【コース】パティシエ&ショコラティエ
    【卒業年】2015年3月

インタビューを読む

クリエイターとして新しい体験を届ける
それが私たちの仕事

坂本 私はフレンチレストランでデザートの開発とメニュー作りを担当しています。素材の組み合わせによく悩むのですが、ピエール・エルメ・パリのスイーツは何からインスピレーションを得ているんですか?

ルデュ 美術館に出かけて色味のヒントを得たり、生産者の方から話をうかがうこともありますね。新しい組み合わせはいつも考えていますよ。クリエイターとして、お客さまに新しい体験をお届けするのが私たちの仕事ですから。

岸本 私は製造を担当していますが、例えばピエール・エルメ・パリのマカロンは、製菓より料理で使うような素材を使うので驚くことがあります。

ルデュ 塩やコショウだったりね。それをお菓子に持ち込むことで、新しい味が生まれました。チョコレートの甘さにアクセントをつけるために塩を入れたりとか。

坂本 伝統菓子に新しいエッセンスを加えるのはすごく難しいですよね。

ルデュ ええ。ただ、フランス菓子の歴史は実はまだ浅いんです。常に変化してきたんですよ。現在も、健康志向といった社会の変化にあわせてお菓子作りは変わっています。私たちも、グルテンフリーやカロリーオフに対応するために、2年前から違う素材で同じ甘さと香りをだす工夫をしています。

藤田 私は店舗の担当なので開発には直接関わりませんが、ピエール・エルメ・パリへのお客さまの期待を常に感じています。私たちは商品の並べ方も大切にしていて、ショーケースの中のお菓子は宝石のようにきれいなんですよ。製造の担当者がどんな気持ちで作っているかを想像しながら、その魅力が伝わるように接客していますね。

おいしいスイーツから広がる幸せの輪
作り手の思いはお客さまに伝わる

ルデュ 私がこの業界に入ったのは様々な文化・人と出会いたかったからです。食のコミュニティは世界に広がっていて、世界中のどこにでも知り合いがいる。そんな業界は他にないと思います。毎日いろんなことを学べるし、私はこの仕事が大好きです。心配しなければいけないことも多いですがね(笑)。みなさんがこの道に進んだきっかけを教えてもらえますか?

岸本 私は小学生の頃から憧れていましたが、両親に反対されて、高校時代には大学進学を目指していました。半ば強引に進路変更をしたのですが、決断して本当によかったと思っています。自分がお客さまとしてお店に行った時、ただ「おいしい」だけでなく、「こういう素材を使った組み合わせだからおいしいんだ」と感じられるのも楽しいですね。

藤田 私は実家が農家で、もともと食文化に興味がありました。兄がパティシエなので、職人は強い思いを持って商品を作っていることも知っていました。その思いを伝える仕事をしたいと思って、接客もお菓子のことも学べるコースのある専門学校に進んだんです。誇りを持って商品をご提供すれば、お客さまは幸せを感じて、さらにその輪を広げてくれると思っています。販売員として幸せな仕事をしているなと感じますね。

坂本 私は父が料理人なんです。子どもの頃、家でお菓子作りに悪戦苦闘していたら、父がパパっとカスタードクリームを作ってくれて。
「すごい」と思うと同時に「悔しい。私にもできるはず」と思ったのがきっかけです。お菓子って、作り手の思いが本当に伝わるんですよね。自信を持ってお客さまにお出ししたお皿は空になって返ってくるんです。仕事をしていて幸せな瞬間です。

ルデュ そうですね。私たちは幸せを作ることができるんです。おいしいスイーツを作ればお客さまが幸せになるし、私たちの幸せにも繋がる。私たちはそういう仕事をしているんです。

卒業生インタビュー×アンドリュー・デブリト氏

星は、働いている人につく。
ホスピタリティは、人の幸せを思う心。
  • フォーシーズンズホテル東京大手町

    東京・大手町の皇居に面した39階建て最上部に、2020年9月に開業した「フォーシーズンズホテル東京大手町」。

  • フォーシーズンズホテル丸の内 東京

    100年余の歴史を刻む日本有数のターミナル駅、東京駅から徒歩数分。高層ビルの谷間に延びるエントランスの先に、都会のオアシスが広がっています。総客室数57室のスモールラグジュアリーホテルです。

Interviewee

アンドリュー・デブリト氏

滋慶学園COMグループ 教育顧問
リージョナルバイスプレジデント
フォーシーズンズホテル東京大手町 総支配人

1992年リージェントホテルクアラルンプール(旧フォーシーズンズホテル)にウエイターとして入社。フォーシーズンズホテル北京、フォーシーズンズホテルジャカルタ、フォーシーズンズリゾートアビアラ(現フォーシーズンズレジデンスクラブサンティエゴ、アビアラ)、フォーシーズンズホテル上海などを歴任。2019年フォーシーズンズホテル東京大手町総支配人に就任。

Interviewer

フォーシーズンズホテル丸の内 東京
  • 橋本 翔太さん

    ÉZANNE(セザン)
    【コース】調理師
    【卒業年】2020年3月

  • 木下 日菜子さん

    SÉZANNE(セザン)
    【コース】調理師
    【卒業年】2020年3月

フォーシーズンズホテル東京大手町
  • 本田 彩加さん

    PIGNETO(ピネート)
    【コース】製菓
    【卒業年】2020年3月

  • 冨野 拓さん

    est(エスト)
    【コース】調理
    【卒業年】2020年3月

インタビューを読む

ウェイターから総支配人へ、大切にしている3つのこと

───これまで世界中のフォーシーズンズホテルのトップとしてご活躍され、2019年よりフォーシーズンズホテル東京大手町の総支配人に就任されましたが、日々大切にされている事はありますか?

私のキャリアはリージェントホテルクアラルンプール(旧フォーシーズンズホテル)のウェイターから始まり、世界のフォーシーズンズホテルを兼任し、現在に至ります。その中で大切にしてきたことはいくつかあるのですが、ここでは3つご紹介します。1つめは「国の文化をリスペクトする」ことです。国によりライフスタイルは異なります。たとえ同じアジア圏でも似て非なるもの。国の文化を深く学び、その国を訪れるお客様や各国の従業員・地域、関わるすべての人に尊敬の気持ちを持つことが、異文化で成功する秘訣だと考えています。2つめは、ホテルにとって大切な存在である従業員を何があっても「信頼」することです。人としてはもちろん、プロフェッショナルとして信頼することもまた大切です。3つめは、自分にも他人にも「正直」であることです。ホテルの業界は狭いですから人との関係性を築くことは、とても大切です。

総支配人は、エンターテイナー
みんなを幸せにできる人

───フォーシーズンズホテルの採用面接では、何をポイントにされていますか?

人に対して何かを施すのが好きで、それを心から楽しめる人であるか、を重要視しています。これは、フォーシーズンズホテルのゴールデンルール「自分がして欲しいように相手にも接する」に基づいたもので、全ての人とのコミュニケーションにおける行動規範とされています。私たちのホスピタリティは、お互いの敬意に基づく真心のこもった姿勢にあります。

───一流のホテルマンとは、どのような人だと思われますか?

「相手の幸せを自分のことのように思い行動できる人」、そして「旅をする事が好きな人」でしょうか。世界中の様々な場所で新しいものを見て経験することを心から楽しめる人は、相手を思いやり、人に施しをするのが好きな人だと思います。また、ハードワークであってもそれを辛いと思うか、それとも楽しめるかで一流への道は変わってくるのではないでしょうか。なかには総支配人を目指している方もいらっしゃることでしょう。総支配人になるためには「人間力」が何より大切です。チームをまとめるリーダーシップカや、お客様だけでなく働いている従業員を楽しませることができるエンターテイメント力もそうです。楽しませるのはとても大変ですが、それができた時の喜びや達成感は計り知れません。それから「もっと良いホテルにするために考え行動できる人」。日々の仕事を淡々とこなすのではなく探求心を持ち良い方向へ人を導ける人。仕事ができるかどうかではなく人間として魅力のある人や信頼できる人に、人はついて行くと思います。

子どものころからの夢をかなえたくて進学
仕事に役立つ実践的な授業が魅力

───いつごろから、調理や製菓の仕事に興味を持ったのですか。

本田 子どものころからです。お菓子づくりが好きで、高校もパティシエ科で学びました。

冨野 いつからともなく調理が好きになっていました。

木下 中学のころから家族の夕食を作るようになり、食に興味が出て農業高校に進学しました。

橋本 父が飲食店を経営していた影響で、子どものころから調理が身近にありました。

───学校で印象的だった授業は何ですか。

本田 ウェディングケーキ制作です。オープンキャンパスの時に感じたような、楽しく実践的な授業が多かったです。

冨野 商品化プロジェクトです。企業にプレゼンをして、採用されると実際の商品になるところに魅力を感じました。

木下・橋本 薮内先生の授業です。一部の授業では、私たちが作りたい料理を作らせてくれました。自由な反面、「整理整頓」には厳しかったですね。それが現在の仕事に大きく生きています。

───就職の決め手は何ですか。

本田・冨野 世界的なホテルの開業に携われるのが、魅力的だと感じたからです。

木下・橋本 私たちも同じ理由です。丸の内 東京へ配属になり、「セザン」のリニューアルに携わりました。

橋本 特に私は、未経験のパンの仕事からスタートしました。驚きもありましたが、先輩が丁寧に教えてくれました。

───現在の仕事内容を教えてください。

橋本 2022年12月から調理担当になりました。その前は未経験のパン作りです。最初は失敗もありましたが、約2年でシェフに「パーフェクト!」と褒められるまでになりました。

木下 私はデザート担当です。タイミングよくお客さまに出せるよう、サービスとのチームワークを大切にしています。

本田 前菜の調理です。「タイムオーダー」という、決められた時間までに作るメニューもあれば、お客さまからの注文を受けてから作るものもあります。作る数が多いので、時間管理を意識しています。

冨野 メイン料理の付け合わせを作っています。シェフの動きを見るのもとても勉強になりますね。

お客さまの「おいしい」が励みに
素直な気持ちで料理に向き合って

───どんな時にやりがいを感じますか。

本田 オープンキッチンで、お客さまから直接「おいしかった」と言葉を頂く時です。

冨野 フレンチの料理人として、エストで仕事ができることです。

木下 シェフの特別なデザート(スペシャリテ)など、大切な仕事を任された時です。

橋本 SNSを通じてお客さまの声を聞いた時です。シェフを通じて聞くこともありますね。

───仕事の上で、どんなことを心がけていますか。

本田 プロとして正確に料理を作り、道具を大切にすることです。

冨野 料理の温度をベストの状態でお客さまに届けることです。

橋本 わからないことを素直に聞く姿勢です。職場には、聞けば何でも教えてくれるカルチャーがあると感じます。

木下 整理整頓や挨拶です。技術だけでなく、学生の時にこそ身につけてほしいですね。

卒業生インタビュー×パティシエ

変わらぬ思いを胸に
世界の頂点へ近づく

グランド ハイアット 東京
シェフ・ド・パルティ

前野 めぐみさん

Profile

兵庫県出身。本校卒業後フォルテシモ アッシュへ就職し、バースデーケーキなどを担当の後に現在の職場であるグランド ハイアット 東京へ。イタリア開催の「ケーキ・デザイナーズ ワールド チャンピオンシップ2017」へ日本代表として出場し、部門賞The Best Cake Public Exhibitionを受賞。「ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2022」世界第2位。

TOPIC

サロン・デュ・ショコラ・パリの会場で開催された「ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2022」で世界第2位に。16カ国から選出されたパティシエが競い合う、世界トップクラスの製菓コンクールです。
男女2名による各チームが2日間、合計20時間をかけて、7品を作りあげました。

インタビューを読む

大好きなお菓子作りに
打ち込んだ学生時代

子どもの頃からお菓子作りが大好きでした。初めて作ったのはクッキーです。
図工が得意で、その延長線上にお菓子作りがありました。高校でクラスメイトにお菓子を作って食べてもらい、喜ばれたのがきっかけでパティシエを目指すようになりました。
進学の決め手は、参加したオープンキャンパスが楽しかったから。入学前に、自分が学ぶ姿をイメージできました。
お菓子作りの基礎から企業向けの商品開発まで、幅広く学べるのが本校の強みですね。
授業以外でも、飲食店でのアルバイトや、実習室で飴細工などの「自主練」に励んだのがいい思い出です。
クラスの雰囲気もよくて、卒業後はSNSで近況を確認したり、連絡をとり合ったりしています。

コンクールで世界の舞台へ
「誰かが喜ぶ顔」のためにアップデートも

グランド ハイアット 東京ではウェディングケーキや、チョコレート細工などの特別注文品を担当しています。
チームワークを大切にしながら研鑽を積むなかで、国際コンクールへの出場機会をいただきました。
「ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2022」は開催がコロナ禍で2年延期となり、準備期間が長く大変でしたが、職場のサポートを得ながら世界2位になれてほっとしています。
パティシエのキャリアが10年を超えるなかでも、変わらないのは「お菓子で誰かを笑顔にしたい」という思いです。
技術を磨くのはもちろん、トレンドに注目して知識をアップデートしたり、SNSでの発信を学んだりと、まだまだやれることは多いですね。

卒業生インタビュー×カフェ

コーヒーはとってもシンプル。
だからこそ奥が深い

OGAWA COFFEE
LABORATORY
SAKURASHINMACHI

衛藤 匠吾さん

Profile

1994年生まれ。奈良県出身。カフェ総合本科(バリスタ専攻)を卒業後、小川珈琲株式会社に入社。「ジャパンラテアートチャンピオンシップ(JLAC)2017」に大会最年少の23歳で優勝し、日本代表として同世界大会にも出場した。近年では、有機JASS認証の資格を取得するなど、オーガニック食材への関心も深めている。

TOPIC

小川珈琲では、コーヒー文化の持続をコンセプトにした店舗「LABORATORY」も展開。衛藤さんが働く桜新町店もその1つで、バリスタの仕事がよく見えるように工夫されている。

インタビューを読む

自分の「好き」が融合した
バリスタの世界

バリスタという職業を知ったのは高校3年生の時です。美術もコーヒーも好きだったので、ラテアートを見た時、自分の「好き」が融合した感覚がありました。大阪キャリナリーに入学して1カ月後には、一生をかける仕事だと確信していましたね。先生方は第一線のバリスタとしてコンテストでも活躍する憧れの存在で、自分もそうなりたいと学生時代は練習に明け暮れました。ただ、自分の技術を披露したい、評価されたいという思いが強くて視野が狭くなることもありました。正直にいうと、コーヒーに関係のない調理実習などはあまり乗り気ではなかったんです。でも、仕事となると飲食業に関わるさまざまな知識が必要です。振り返ると、幅広い経験ができて本当によかったなと思います。

コーヒーはお客さまが
素敵な時間を楽しむ手段

2017年にはジャパンラテアートチャンピオンシップで優勝。いまの目標は世界一です。一方で、コーヒーへの向き合い方は大きく変わりました。お客さまが素敵な時間を楽しむための手段としてコーヒーをとらえて、「お客さまに感動してもらうには?」を出発点に味やデザインを考えるようになったんです。コーヒーは、黒と白(ミルク)だけのシンプルな世界です。だからこそ奥が深いし、突きつめがいがある。コーヒーがもっと身近になるには、環境問題をはじめ考えるべきことがたくさんあります。バリスタとしてもっと視野を広げて、日本にも出勤前のコーヒーが当たり前という文化を根付かせたいと思っています。

卒業生インタビュー×カフェ

コーヒーと和菓子の
マッチングは魅力的です

キッチンカー
huu わたしのわがし

天野 胡美さん

Profile

「huu わたしのわがし」の和菓子は、素材のおいしさを感じてもらうため、添加物を使わずに甘さをおさえ、国産の小豆や米粉を使ってシンプルに作っています。

TOPIC

もともと和菓子が好きで、幼いころから食べていた小倉トーストから、コーヒーと和菓子が合うことはわかっていました。どこでもしていないことをしたいと思い、和菓子とコーヒーを提供するキッチンカーの営業を始めました。両親も自営業なので、入学前から独立を考えていたのです。実績を重ねて、将来は実店舗を持ちたいと思っています。

インタビューを読む

お客様の反応を
直接感じる楽しさ

オープンキャンパスで見たラテアートに影響を受け、飲食業を目指しました。ラテアートもそうですが、たとえばコーヒーなら温度や挽き方、お湯を注ぐタイミングなど、一つでも間違うと完成しません。それが楽しいと思ったのです。卒業後はカフェに就職しましたが、若者にあまり人気のない和菓子もコーヒーとペアリングすれば興味を持ってもらえるのではと考え、和菓子屋に転職したのち、独立しました。自営業の楽しさは、お客さまの反応をダイレクトに感じられることで、コーヒーと和菓子のペアリングの魅力に気付いていただけると嬉しいです。

お子様連れや妊婦さんに
安心してもらえる技術を

ホスピタリティの授業でコミュニケーションを学んで良かったと思います。自分では笑顔のつもりでも、お客さまにはそう見えていないこともあり、基礎から学ぶのは大事です。お子様連れや妊婦のお客さまは添加物などに気を使いますから、美味しいだけでなく、健康・栄養・アレルギーにまで配慮した技術や知識が学べるようになったのは、素晴らしいと思います。また、コンテストに出場するため、勉強したり調べたり、提供スピードを上げる工夫をしたりしたのは良い経験です。働き始めると失敗ができませんから、学生のうちになるべくたくさんのコンテストに出てください。

卒業生インタビュー×カフェ

一杯のコーヒーを通じて
地域のつながりを広げたい

MOSHIMOSHI COFFEE
下野 裕未さん

Profile

ロゴマーク

学生時代や就職当初は、「おいしいコーヒーを提供する」ことしか考えていませんでした。でも開業すると、「おいしいコーヒー」という自分の強みを、地域の人たちのつながりに生かしたいという思いが強くなりました。「コーヒー×〇〇」という掛け算の思考になったんです。コラボを通じて、地域の人たちが楽しむ姿を見たいですね。

TOPIC

お客さんとの会話を通じて、ラテアート教室を開催したり地域のイベントに出店したり。お店の向かいに東京藝術大学の寮があり、学生のアート作品とコラボすることも。

インタビューを読む

バリスタにあこがれてコーヒーの道へ
就職後、接客に魅力を感じた

中学のころ、塾の先生が淹れた一杯がおいしくて、「コーヒーの仕事がしたい」と決意しました。世界4位のバリスタで、本校の講師でもある宮前みゆきさんにあこがれて、カフェ総合科(当時)に入学。クラスメートは個性豊かで仲がよく、学園祭では賞を取るほど団結しました。卒業後は宮前さんの背中を追いかけて、UCCフードサービスシステムズ(株)に就職しました。エスプレッソやサイフォンコーヒーを扱う店舗に配属され、接客の楽しさを知りましたね。技術を磨き、エスプレッソの社内コンテストで優勝したのもいい思い出です。

開業準備で気づいた学びのありがたさ
住宅街のお店で広がるつながり

結婚を機にUCCを退職して上京し、開業しようと決めました。別業界で働きながら資金を貯めて物件を探しましたが、手続きなど開業に必要なことがわかりませんでした。学生時代の私は技術向上に集中するあまり、他の学びがおろそかになっていたんです。開業のノウハウが全て学べるカリキュラムの価値に気づいていませんでした。慌てて同級生にノートを借りて学び直し、2021年8月のオープンにこぎつけました。お店は住宅街にあり、会社帰りや散歩中のお客さんが立ち寄ってくれます。コーヒーを通じて、地域のつながりを広げていきたいですね。

卒業生インタビュー×ベーカリー

選ぶ楽しさ、出会う楽しさ。
お客様に「おいしくて楽しい」を
提供したい

パンのお店 ito
小塚 章彦さん

Profile

大学卒業後、パンの魅力に衝撃を受けてパン屋を開く夢を抱き、本校へ入学。ホテル系や外資系など5店舗でパン作りを学び、2017年4月に「パンのお店 ito」をオープン。約60種類のパンや焼き菓子作りを一人でこなしている。パンに合った珈琲や紅茶、グラノーラも提案している。

TOPIC

阪神御影駅から南へ徒歩5分の住宅街にある「パンのお店ito」は、おいしさと豊富な種類で大人気のパン屋さん。お店情報はインスタグラムで発信しています。

インタビューを読む

おいしいパンと、
食事との相性の魅力

アルバイト先のホテルのレストランでいただいたパンのあまりのおいしさ。そしてパンとメニューとの絶妙な相性に驚きました。将来、パン屋なら毎日お客さまに来てもらえるという夢を持って、25歳でキャリナリーに入学。特に現役講師は、流行を読む姿勢や考え方まで教えてくれました。卒業後は早くたくさんの技術を身につけようと、パン以外の食事部分にも力を入れる店を選びました。惣菜パンや焼き菓子、生菓子、サンドイッチのパテやリエットも自家製という店もありました。5つの店で修業して、自分の店は「選ぶ楽しさ」のある店にと、2017年に「パンのお店 ito」を開きました。

60種類ものパンとの
出合いを楽しんで

学生時代からずっと続けているパン屋さん巡り。さらにレストランやカフェ、ケーキ屋さん、スーパーも回ります。なぜなら、そこは「こんな食材同士の組み合わせがあったか!」という驚きと発見の宝庫だからです。そこで得た学びは、パン作りに活かしています。自分のパンを買い求めてくださるお客さまは、本当にありがたい。今はハード系から調理系まで、約60種類のパンを並べ「選ぶ楽しさ」を感じていただいています。種類が多い代わり1種類の数は少ないですが、来店するたびに新たなパンとの出合いがあります。「出合う楽しさ」の場に、将来はカフェも出したいですね。